2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的はーたった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデル…
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定(しんがんはんてい)したものにこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ま…
不倫と仕事に一生懸命なパラリーガル、初恋の相手と同棲を続けるスタイリスト、夫の朝帰りに悩む結婚三年目の妻・・・。誰かを大切に想うほど淋しさが募る彼女たちの日常は、予想外の”事件”をきっかけに一変する。自分で選んだはずの関係に、どこで決着をつ…
僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。 瀬尾まいこさんの作品で初めて手元にしたのはこちらの…
常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの、誕生日にだけ起きる「アレ」のことをー。ふたりは大切な人々と出会い、特別な能力を武器に、邪悪な存在に立ち向かおう…
「長原智です。はじめまして」そこそこ売れている50歳引きこもり作家の元に、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子が、突然やってきた。孤独に慣れ切った世間知らずな加賀野と、人付き合いも要領もよい智。血の繋がりしか接点のない二人の共同…
ある日、「北関東の小さな駅の中にある本屋は”読みたい本が見つかる本屋”らしい」とゆうネットの噂を目にした大学生の倉井史弥。病床の父の以前借りた本を返すように言われたが、じつは失くしてしまっていた。藁にもすがる思いで、噂の駅ナカ書店<金曜堂>…
読書を愛する小学四年生・加藤剣(通称ミミズクくん)。過剰に本好きな祖父のスパルタ指導のもと、古今の名作文学と出会い、文学の力を借りてちいさく大きな日々の悩みを乗り越えてゆく。 ミミズクくん家は晩御飯の後に家族で読書をする時間があります。その…
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵十六歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄田亜夜二十歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石二十八歳。完璧な技術…
「相手の年収」「スマホのアラーム切ったっけ」「今日の昼食」対局の最中でも、ついつい思考が散らかってしまうプロ棋士・花つみれ四段。雑念多き棋士の日常を描く”非”本格将棋コメディ! またまた最高な漫画に出会ってしまいました。なんでこんなお話が書け…
シルバーガール×ブルーボーイのシーサイド・シネマ・パラダイス 65歳から映像専攻の美術だいに通い、映画監督を目指すとゆうストーリー。 まず年齢からしてこれから映画監督になると決めて大学に入学するとゆうバイタリティが凄い。周りは18〜22歳の若…
地味な派遣社員の三智子は彼氏にフラれて落ち込み、食欲もなかった。そこへ雲の上の存在である黒川敦子部長、通称”アッコさん”から声がかかる。「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」。気乗りしない三智子だったが、アッコさんの不思議なランチコース…
高1の春、過疎地から東京の進学校へ!生涯設計はカンペキだけどちょっとズレてる岩倉美津未は本人も気づかないうちに周りをほぐす天然しあわせインフルエンサー! ずっと気になっていた漫画をついに購入してみました!そしてなぜもっと早く買わなかったのか…
スーパーマーケットでは人生を考えさせられる。人間とは。男とは。女とは。夫は。妻とは。老人とは。赤ん坊とは。犬とは。働くとは。人の親切とは。生きるとは・・・。これは、そんな、ありふれたようでいて、日々、興味が尽きないスーパーマーケットでの監…
商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒家は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの共に食べる”共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻も秘密を抱ええたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる”…
昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族三人幸せを噛みしめる日々。しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまうー。アキラの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れ…
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀(とうはん)を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋(そうこく)、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、…
OL二ノ宮こと葉は想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で参加していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこ…
いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばぁちゃんから?人生は四年ぶりに…
大阪で曽祖父の代だら続くワイナリーを営み、発展させてた母が亡くなった。美しく優秀な母を目標にしてきた姉の光実と、逃げてばかりの人生を送ってきた弟の歩は、家業を継ぐ決意をする。四季の巡りの中、ワインづくりを通し、自らの生き方を見つめ直してい…
この二人の男性には、自分のスタイルと考え方があります。それさえあれば大丈夫、と、私は思うのですが世界は荒野ですから、彼らがこの先どうなっていくのかは分かりません。(著者あとがきより) 兄弟っていいなって思います。お互いがお互いのことを分かり…
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースへ巻き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々ー。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。 陣内…
月十万円で、心豊かに楽しく暮らそう!ーキョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を45歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、職業”旅人”という外…
夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社を辞めた楓と、職…
女でひとつで僕を東京の私大に進めせてくれた母が急死した。僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見…