アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的はーたった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!

この作品は学生の頃、映画が観てすごく良くて内容ははっきり覚えてないけど浜田岳がボブディランを歌っているところにそれを後ろで聞いていた瑛太が話しかける最初の出会いのシーンがまだ頭に残っています。アヒルと〜を見るとボブディランの歌声とあのハーモニカ?の音が流れてきてこの感情は今でいうエモいが当てはまるような気がします。2000年代の映画を見るともれなくエモいと思ってしまうのは多分学生の時に見たのでその記憶も一緒に放出されるからだと思います。まだ画質があまり綺麗じゃない所もいい。

実は原作を読むのは初めてで(何せ当時は本を読む習慣がなかったもので)内容を知って読むので新鮮さはないけど多分ネタバレせずに読んだらもう一回読まないとわからなかったかも。多分え?は?ってなってたと思います。現在と二年前の話が交互に展開されていって最後に現在の話で混ざり合っていく。こんなお話が書けることに嫉妬しました。天才!!