とにかくうちに帰りたい 津村記久子

うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたいー。職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋を渡って家に向かう時。それぞれの瞬間がはらむ悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に綴って、働き・悩み・歩き続ける人の共感を呼びさます六篇。

まずタイトルの”とにかくうちに帰りたい”は社会で働いている人は必ず思うであろう気持ち。会社で嫌なことがあって日は特に早く帰りたいですよね。

仕事から帰っておかえりを言う相手がいなかったとしても(いたら尚良い)自分の家は癒しでしかない。なんと言っても自由ですから(一人暮らしの場合)それはもう帰宅の道中から始まっています。コンビニに立ち寄っておつまみとお酒を買うとゆうイベントをこなし帰宅したらまずお風呂に浸かるでもよし、楽しみにしているアニメやドラマを見るでも、ゲームの中に没頭するでも良し、とにかく楽しいことしかない空間なのです家とゆうものは!!

これがあるから日々のなんとも言えないモヤモヤと戦っていけると言っても過言ではない。こうゆう小さな幸せで人は生きていけるのです。