傑作はまだ 瀬尾まいこ

「長原智です。はじめまして」そこそこ売れている50歳引きこもり作家の元に、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子が、突然やってきた。孤独に慣れ切った世間知らずな加賀野と、人付き合いも要領もよい智。血の繋がりしか接点のない二人の共同生活が始まるー。

私の好きな作家の一人の瀬尾まいこさん。

本は買わずに図書館にある本を読んでいた日々に瀬尾さんの作品はほぼ全て読んでいた(図書館にある分だけ)のですがこの作品はなくてでも、あらすじを読んで絶対読みたいと思っていたもので、ついに先日ゲットしました。なので何気に手元にある瀬尾さん作品はこれが初めてなのです。

まず作家が主人公になっている話は無条件に読んでみたいと思ってしまいます。作家さんは普段どんな世界で生きているのかとか、どんな時にお話が思いつくのかとか、それを知れるだけでワクワクします。(他職業も然りですが)

この作品の作家・加賀野は孤独は平気でむしろ気楽なので人とはなるべく関わらないスタイルの人間ですが、どんな人でも何かのきっかけで人との関わりの中で心の変化が起きるものですよね。私も独りが好きなのですが心を許している人には自ら積極的に会いに行きます。しかし心を乱す人間には会いたくないので、無駄な飲み会にも行きませんし、会いたくない友達にも会いません。昔は付き合いだしと思って誘われては行っていましたが、それを辞めたらすごく気持ちが軽くなって解放された気分になりました。この小説とは言いたいことが少し違うと思われますが、私が言いたいことは関わる人間は選びましょう!とゆうことです。また話がずれてしまいました、、、

軌道修正・・・

この小説のお話はとにかく心温まるストーリーです。加賀野の息子の智はとにかく出来た子で、母の美月も素敵な人なのです。母と息子が父親の小説を毎回買って読んでるところもなんとも言えなくほっこりするし、小説を出すことで生死を確認できるところは作家にしか出来ないコニュニケーションだなと思いました。(なんか便利)

あらためて作家とは素敵なお仕事だなと思いました。