みちづれはいても、ひとり 寺地はるな

夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社を辞めた楓と、職探し中の弓子は、気分転換と休息を兼ねて島への旅に出ることにした。女二人の旅の行く末はー。

思っていた女二人たびとはちょっと違うお話でした。そもそも弓子と楓は性格が違うし価値観も違う。学生の時出会っていたら絶対友達になっていないタイプの二人だなと思いました。そんなふたりで旅に出て楽しんか?と思ったけど、そもそも目的は楽しむことではなく弓子の夫を探しにいくとゆうことなのだから、これくらいの距離感でないと成立しなかったのかなと思いました。だから二人でいるけど一人のような感覚になるのは寂しいようで実はいい関係なのかもしれない。

あと、このお話に出てくる宏基の親戚のシズとゆうサイコパス女が出てくるのですが、読んでて、うわ〜なんだこの女うぜぇ〜となるんですが最後え?は?ってなるようなサイコ劇場が急に繰り広げられます。でもこうゆう人はなぜこうゆう風になってしまったのかっていう残酷な理由があって、一言うぜぇだけでは片づけえられないなと思いました。