2022-01-01から1年間の記事一覧

生きるぼくら 原田マハ

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばぁちゃんから?人生は四年ぶりに…

月のぶどう 寺地はるな

大阪で曽祖父の代だら続くワイナリーを営み、発展させてた母が亡くなった。美しく優秀な母を目標にしてきた姉の光実と、逃げてばかりの人生を送ってきた弟の歩は、家業を継ぐ決意をする。四季の巡りの中、ワインづくりを通し、自らの生き方を見つめ直してい…

間宮兄弟 江國香織

この二人の男性には、自分のスタイルと考え方があります。それさえあれば大丈夫、と、私は思うのですが世界は荒野ですから、彼らがこの先どうなっていくのかは分かりません。(著者あとがきより) 兄弟っていいなって思います。お互いがお互いのことを分かり…

チルドレン 伊坂幸太郎

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースへ巻き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々ー。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。 陣内…

れんげ荘 群ようこ

月十万円で、心豊かに楽しく暮らそう!ーキョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を45歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、職業”旅人”という外…

みちづれはいても、ひとり 寺地はるな

夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社を辞めた楓と、職…

ひと 小野寺史宣

女でひとつで僕を東京の私大に進めせてくれた母が急死した。僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見…

昨夜のカレー、明日のパン 木皿泉

7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく。 このお話しすごく好きでこの作家さんのもっと読みた…

ランチ酒 原田ひ香

犬森祥子、バツイチ、アラサー、職業は「見守り屋」。営業時間は夜から朝まで。さまざまな事情を抱える客からの依頼で人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、夜勤明けの晩酌ならぬ「ランチ酒」。別れた夫のも…

虹の岬の喫茶店 森沢明夫

小さな岬の先端にある喫茶店。そこでは美味しいコーヒーとともに、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれる。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人人ー彼らに人生は、その店との出逢いと女主人の言葉で、大きく変化し始める。 このお…

喫茶と読書 ひとつぶ

喫茶と読書 ひとつぶ 今日はもう一つ本紹介以外でご紹介したい素敵すぎるお店のことを書かせてください。 行きたいな〜と思い続けて早1ヶ月、緊張しつつ行ってまいりました。 千葉県松戸市にある(最寄駅は常盤平駅)お一人専用のブックカフェ「喫茶と読書 ひ…

生きるコント2 大宮エリー

なぜ、東大に入ったのか、なぜ電通を辞めたのか、なぜ木造の家に住んでいるのか、なぜ彼と別れたのか、なぜノーブラなのか、なぜTバックをはくことになったのか、なぜ本を読まないのか、映画を観ないのかなぜそんなにいつもおかしいのか?エリー(とおかん)に…

小さいおうち 中島京子

昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。だが平穏な日々にやがて密かに”恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきてー。晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと繋がれてゆく…

AX 伊坂幸太郎

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克己もあきれるほどだ。兜はこの仕事を辞めたい、と考え始めたのは、克己が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は…

三千円の使いかた 原田ひ香

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金貯金30万)。結婚前は証券会社勤勤務だった姉・真帆。(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため…

ツバキ文具店 キラキラ共和国 小川糸

鎌倉で小さな文具店を営むからわら、手紙の代筆わ請け負う鳩子。今日も風変わりな依頼が舞い込みます。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙・・・。身近だからこそ伝えられない依頼者の心に寄り添ううち、仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想…

なんとか生きてますッ 大宮エリー

もっとスマートに生きたい、そう願い続けているのにー。財布を忘れて新幹線に乗った朝。ラジオ局のロビーで納豆をかきこむ昼。泥酔して大事なMacBookにカレーをかけた晩。強烈おかんが家じゅうのドアノブに私のパンツを干す夜。気づけばいつも、崖っぷち!エ…

選んだ孤独はよい孤独 山内マリコ

地元仲間とのしがらみにがんじがらめになっているアラサー男。つき合った彼女の積極性が怖い男子高校生。仕事ができないことをひた隠しにいているサラリーマン。結婚間近の恋人が出ていった理由が永遠にわからない元彼。役者になる夢を諦めて就職した男ー。”…

さよならドビュッシー 中山七里

ピアニストを目指す遥、16歳。祖母と従姉妹と供に火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲での不吉な出来事が次々と起こり…

食堂かたつむり 小川糸

同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりにも多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。 読…

あの子は貴族 山内マリコ

富裕層というと漠然と不自由なく生活しているようなイメージ しかし当たり前のことだけど、富裕層にも悩み、苦しむことがある。それはお金では解決できないことだったりする。 この本を読んで平凡な自分がいかに幸せか再確認できました。

ブログ始めました。

初めまして。 通勤時間をほぼ読書に費やしています(往復2時間)。 おかげさまで、たくさんの本を読めています。 読書歴はまだ2年と浅いですが、せっかく読んだ本なので記憶、記録として残したくブログを始めてみました。 誤字脱字意味不明な文章のオンパ…