選んだ孤独はよい孤独 山内マリコ

地元仲間とのしがらみにがんじがらめになっているアラサー男。つき合った彼女の積極性が怖い男子高校生。仕事ができないことをひた隠しにいているサラリーマン。結婚間近の恋人が出ていった理由が永遠にわからない元彼。役者になる夢を諦めて就職した男ー。
”男らしさ”に馴染めない、情けなくも愛すべき男たち。孤独や哀しさにそっと明かりを灯す、おかしくも切ない物語集。

最初にタイトルを見てタイトルそのままの孤独を選んだ女性の話しなのかなーと思いきや男性の孤独をテーマにしたお話でした。珍しいですよね。

だけど男、女関係なく離れたい人間、つまりは一緒にいると何となく落ち着かない、嫌な気分になる人はいるんだなと。例えばその人が腐れ縁のようになかなか離れられなかったりするととても厄介で、さらにはグループで付き合っていた場合は周りとの関係にも気をつかう。私自身もそうゆう経験があってグループから抜けることを決意し徐々にフェードアウトして孤独になりました。だけど、寂しさは全くなくてこの本のタイトル通り”選んだ孤独はよい孤独”になりました。なのでお話を読んでいて「うわーわかるわー。」の嵐でした。

この本の中にはたくさんのよい孤独が詰まっていました。