さよならドビュッシー 中山七里
このお話に出てくる遥の祖父がルシア(遥と共にピアニストを目指している従姉妹)に対して対等な目線で話している内容が素敵だなと、、
『いつまでも不幸を引きずるな。その二本の足で立って前を見ろ。悲しい時には泣いたらええ。悔しい時には歯噛みして構わん。しかし自分の不幸や周りの環境を失敗の言い訳にしたらあかん。前に進むのをやめたらあかん。目の前に立ち塞がるものを恐れて逃げたらあかん。逃げることを覚えると、今度は余計に怖くなる。』
こんな優しく厳しいことを学生の自分に言ってくれる大人がいるということはとてつもなく恵まれていることだなと。