ランチ酒 原田ひ香

犬森祥子、バツイチ、アラサー、職業は「見守り屋」。営業時間は夜から朝まで。さまざまな事情を抱える客からの依頼で人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、夜勤明けの晩酌ならぬ「ランチ酒」。別れた夫のもとで暮らす愛娘の幸せを願いながら、束の間、最高のランチと酒に癒される。

妊娠をきっかけに出会って間もない人と結婚し相手の親と同居。育児に疲れ姑とは上手くいかず、そんな矢先に夫の浮気の気配そして離婚。そんな祥子の楽しみが夜勤明けのお酒とご飯。ご飯は人間に生きる活力をくれる。お酒は嫌なことを忘れさせてくれる。

祥子に幸あれ。と願わずにはいられないお話しでした。

結婚は愛した人の家族まで愛せないと無理だなと常々思います。義父母の必ずやってくる介護問題を(もちろん自分の親も)考えると結婚はただ好きな人とずっと一緒にいて幸せ!とはいかない。20代はそんなこと全然考えなかったけど30を過ぎたらもうそれしか考えない。悲しいですね、、だから結婚は若いうちに勢いでしたほうが良いとすごくおもう。例え失敗してもやり直しが効きますしね。ただ問題はそこだけじゃなくてもっと色々な事情を抱えているひとが大勢いるので一概には言えないのですが自分が幸せになる道は自分で考え見つけて生きていくしかないと言うことですね。その力を美味しいお酒とご飯でつけていくのですね。