AX 伊坂幸太郎

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克己もあきれるほどだ。兜はこの仕事を辞めたい、と考え始めたのは、克己が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。

伊坂幸太郎の作品は先が読めなくて「ええ、この先どうなるんやろう」って他の小説より読むスピードが速くなります。続きが気になるから。物語の面白さはもちろん登場人物も個性豊か。だたのエンタテイメイント小説では終わらず、しっかりいい話に持っていく。読む人を飽きさせないのです。AXは最初、兜の視点の話で物語は進んでいきそのうちに克己視点の話になります。この親子の関係もすごく良い。とにかく兜パパは超かっこいいのです。

特に説明なしにとにかく読んでみて!と友達にお薦めしたい作品の一つになりました。