小さいおうち 中島京子

昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。だが平穏な日々にやがて密かに”恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきてー。晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと繋がれてゆく最終章が深い余韻を残す傑作。

 

本日の通勤読書で読み終わりましたこちらの本をご紹介したいと思います。

女中という言葉は自分の親(70代)から聞いたことがあって飯使い的なあんまり良い言葉ではないようなイメージがありました。このお話を読んで女中とは今で言う家政婦さん的な立派な職業とゆうことがわかりました。しかもまだ12、3の幼い女の子が知らないお家で住み込みで働かされる時代に驚愕しました。何がどうなって現代のような生活ができるようになったのか私は知らないのだけど昭和初期はそれが当たり前になっていて今こうして私たちは仕事、恋愛、生活を好きなように自由に選ぶことができるのことに感謝しなければならないなと。このお話を読むと今の生活がどれだけ恵まれていて幸せなことなのか本当に本当にいい時代に生まれてきたと思いました。