あしたから出版社 島田潤一郎

本当は就職したかった。でも、できなかった。33歳のぼくは、大切な人たちのために、一編の詩を本にすることに、出版社を始めることを決心したー。心こもった良書を刊行しつづける「一人出版社」夏葉社(なつようしゃ)の始まりから、青春の悩める日々、編集・装丁・書店営業の裏話、忘れがたい人や出来事といったエピソードまで。生き方、仕事、文学をめぐる心打つエッセイ。

根本にある想いがブレない、一切妥協しない、本が大好きなこと、だから潰れず10何年もつづけることができるのだな。と、商売を一からやっていく厳しさと楽しさとドキドキワクワクが詰まった作品でした。

文字からリアルが伝わってくる。エッセイを読んで震えて泣きそうになったのは初めてです。こんなに苦労してできた本は良い本でないわけがないなと納得。

これから出版社をやろう!と思っている方は絶対読んだ方が良いです。何から始めていいのかわからないとか、仕事は一人では何もできないってこととか苦労したことがリアルに綴られていて参考になりまくりです。と同時に、うわ〜これは私にはできないわと、見切り発車防止にもなると思います。実際私はなりました。笑

私も常々一人で仕事がしたいなと思っていて、でも完全に一人で仕事をするなど100%無理な話です。必ず人と関わっていかなければならない。はぁ、、、。

当分は関わって仕事していきます。。。