太陽のパスタ、豆のスープ 宮下奈都

結婚式直前に突然婚約解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいる彼女に、祖母のロッカさんが提案したのは”ドリフターズ・リスト”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流されていなかっただろうか。自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。

明日羽の周りには祖母のロッカさん、幼馴染の京ちゃん、同僚の郁ちゃんと皆、明日羽のことをよくわかっている人たちがいます。婚約解消とゆう立ち直れそうにない出来事が起きてもこの人たちがいれば心強いと思いました。私にはこんな存在いたかな〜と途方に暮れました・・(寂しいとか言わないで・・)

そしてこの物語の要、”ドリフターズ・リスト”。いわゆるやりたいことリスト的なものだけど、私も昔書いていました。だけど最初のうちは張り切って行動を起こすんだけど1ヶ月経つ頃にはその存在すら忘れている状態。意味ないですよね・・

あとこうゆうのを書くぞ!と意気込んでも大体やりたいこと自体がなかったりします。(トホホ)20代のころは結構スラスラ出てきた(経験が少ないから)けど30代も半ばに差し掛かるとほぼ経験済みか無謀なチャレンジ(弁護士を目指すとか医者を目指すとか)になってしまいます。

美味しいご飯を食べる。とか旅行に行く。とかは1人ではなく一緒にいて楽しい誰かと行きたいのでそれはそれで難しいのです。この誰かと一緒に行く相手はとても重要ですよね。誰でも言い訳ではない。この相手次第で旅行は最高にも最悪にもなるし、食事は美味しくも不味くもなります。こう考えた時にその逆も然りですね、自分も後者な存在になっているかもしれない。気をつけよう。

一緒にご飯を食べると幸せにな友達(男女問わず)を見つける。ってどうでしょう。これこそ無謀かしら。

明日羽はドリフターズ・リストをきっかけに行動を起こして自分の至らない部分に気づけて成長できたので、今の自分に疑問を抱いている人はぜひおすすめです。